祖母がバスガイドさんだったこと。父のお兄ちゃんが美容関連のお仕事をしていること。祖母の過去と、父と母の過去。家族なのに知らないことだらけで、祖母が残した生い立ちは全然知らない人の話のようだった。日記は13冊目の途中で止まっていた。わたしが知っている祖母のイメージとは違った言葉の使い方が目に留まって、おばあちゃんになっても誰かに対してばか!きらい!って思うことあるんだなと思った。祖母は本当に賢かった。

車の中で「いろいろ勉強になったなあ、まぁもうないやろうなあ」という父の言葉は祈りのように感じた。